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研修★ノロウイルス・インフルエンザ感染対策~健栄製薬株式会社~

2019.12.18 - []

12月17日(火)、ノロウイルスとインフルエンザの
院内感染対策について研修会を行いました。

講師は健栄製薬株式会社の夏見拓弥氏です。

感染者が出た場合、重要なのは「感染経路を遮断すること」です。

遮断方法は、その病原体や感染経路によって異なります。
特性を理解し、適切な処置をすることが大切です。

 

【その1】ノロウイルス

ノロウイルスの感染経路は次の2つです。
経口感染・・・ウイルスが付着した調理器具で調理したものを食べることで感染。
接触感染・・・感染者の便や吐物に直接、またはそれらが飛散し付着した
ドアノブや壁、衣服に触れて感染。
※嘔吐物が約1mの高さから落下すると、新聞紙2枚分の広さに飛散します(広い・・・!!)

これらの感染経路を遮断するため
調理器具や便や吐物が付着した部分(トイレや部屋の床、壁、ドアノブなど)を
消毒するのですが、有効なのが次亜塩素酸ナトリウムです。

ただし、次亜塩素酸ナトリウムは金属を腐食させたり、
木材と相性が悪く不向きな場合もあるので、
消毒用エタノールと上手に使い分けることが必要です。

「ん?エタノールって効果ないんじゃなかった??」と思った方・・・
近年の研究で、消毒用エタノールの有効性が認められたと国内外で報告されたのです!
ただし、2度拭きする必要がありますが。

処理・消毒のポイントは、広げないこと!
外側から内側にふき取り、
着用していた防護服は汚物に触れることの多い靴カバーや手袋から外します。

 

【その2】インフルエンザウイルス

インフルエンザの感染経路は次の2つ。
飛沫感染・・・感染者が咳やくしゃみをした際に出たしぶきを吸い込んで感染。
接触感染・・・感染者のが鼻をかんだり、咳を手でおさえ
その手で触れたドアノブなどに触れることで感染。

インフルエンザウイルスの消毒には、
熱水消毒や次亜塩素酸ナトリウムはもちろんですが、消毒用エタノールが有効です。

 

インフルエンザウイルスの生存期間は8~48時間と長期間の為
ドアノブなど手を触れるところの消毒は必要不可欠です。

 

最後に・・・何においても大切なのが「手洗い」!!
ノロウイルス、インフルエンザウイルスも
手に付着した場合は石けんと流水で丁寧に洗います。その時間30秒
指先や指の間、親指も忘れずに!

しっかりと水分をふき取った後は、アルコール製剤で消毒します。

それから、手荒れ対策も重要です。
手が荒れていると付着菌数が通常の100倍~1000倍に!!

施設では「一処置一消毒」・・・
さまざまな処置をするたびに手洗い・消毒をすることが大切です。

まずは、自分が感染しないように予防策をしっかりと!
そして、ウイルスと消毒薬の特性を理解し、正しく対処して
清潔で安全な施設を保っていきましょう!!

夏見さん、ありがとうございました!

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